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【男性ホルモン】亜鉛について【妊娠に】

目次



亜鉛とは??


正常成人の体内には約2gほど含まれています。
皮膚に多く含まれており、体内で作ることのできないミネラルなので食事から摂取する必要があります。


■働き■

▽味覚を正常に保つ
▽コラーゲン合成に関わる
▽遺伝情報伝達、発現
▽タンパク質の合成
▽酸化還元
▽細胞分裂、新陳代謝
▽生殖機能



DNAに関する酵素やRNAに関する酵素アルコール脱水酵素などの200種類以上の酵素の構成成分になっています。


不足すると

・味覚障害
・髪の毛抜けやすくなる
・皮膚障害
・性機能障害
・免疫力低下
・成長障害
・傷が治りにくくなる


汗や尿から排出されるため、スポーツ選手などは不足しやすいミネラルです。


摂りすぎると

・銅の吸収を阻害
・免疫機能低下
・食欲不振
・頭痛



帆立、牡蠣、肉類などに多く含まれています。


食品からの吸収率30%ほどで、一度にたくさん摂取すると吸収力低下してしまうので少しずつ回数増やして摂取する方がいいでしょう。


ビタミンC、クエン酸を一緒に摂るのが効果的で吸収率をあげることができます。


妊活に?


アメリカでは「セックスミネラル」とも言われていて実際に不妊治療のサプリとしてつかっているところもあります。


男性の体内での働きは精子を作る役割、運動率と精子数に関わることがわかっています。


また、性欲を上げ効果もあります。
不足することで勃起不全(ED)を引き起こす原因になるとも言われています。


女性の場合は妊娠中に不足しやすいと言われています。


細胞分裂、関与しているものなので細胞分裂が増える妊娠中は大量に必要です。


不足することにより、低出生体重、早産、分娩合併症、先天性以上なのになるリスクがあがります。


着床率に関わるホルモンにも関与していると言われています。
母乳などの成分にも含まれています、


男性ホルモンに関与??


性ホルモンの「テストステロン」を作ることに亜鉛が関与しています。


テストステロンは男性の活力の源になるホルモンです。


・筋肉の量を保つ
・髪の毛の生成
・集中力アップ
・判断力アップ
・生殖機能
などに関与しています。


ストステロンが高い人の方が、決断力や交渉能力が高く、正直者であるとのデータもあるようです。


不足すると

・性欲の低下  ・勃起不全
・不安や疲労感 ・記憶力、集中力の低下
・発汗や睡眠障害筋肉関連の症状


皮にある酵素とくっつくこと男性ホルモンにかわり頭皮の受容体とくっつくことで、脱毛の指示が出るとも言われています。

40代後半ごろから低下する傾向があるので、亜鉛のサプリなどを摂取するといいかもしれません。
(飲み過ぎにはご注意を)


お酒好きは不足に注意⚠️


お酒をたくさん飲む方は不足しやすいミネラルです。

アルコールを分解する際に使われる
アルコール脱水酵素に亜鉛が使われています。

そのため、習慣的に沢山お酒を飲む方は不足しやすい傾向にあります。


→タンパク質の代謝(消化)について)

参考
新版 食品学I
改良版 栄養学総論
https://www.angfa.jp/karada-aging/practice/testosterone/
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4ai.pdf