食べるの大好きな人

◎栄養士調理師による栄養知識、健康知識、美容知識◎

脂質ってどうやって消化するの??どこでつかうの?

食事から摂取する脂肪のほとんどが中性脂肪。
今日は主に中性脂肪の消化について書いていきます。



脂質は、脂肪酸にグリセロール3つくっついた「トリグリセリド」という形で作られています。
グリセロールに脂肪酸が3つ、くっついてている形でできています。
(トリ=3つという意味!!)







口や胃などでは消化酵素できません。



▶ 小腸 ◀


胆のうから胆汁酸が分泌
消化酵素は含んでないが細かい粒子に
乳化して、消化する準備をする
(胆汁酸はコレステロールから作られる消化酵素)

  ⇩  ⇩


▶ 小腸 ◀


膵臓から分泌されたリパーゼにより
ジグリセリド (ジ=2こ)
グリセロール 脂肪酸2つ
脂肪酸とモノグリセリドに分解
(モノ=1つ)

  ⇩  ⇩

小腸で吸収

ココナッツオイルなどに含まれる中鎖脂肪酸
や短鎖脂肪酸はそのまま小腸で吸収され、リンパ管へ

  ⇩  ⇩


▶ 肝臓 ◀


再び脂肪酸とグリセロールがくっつき脂肪戻る(キロミクロン)

  ⇩  ⇩


▶ リンパ管 ◀

血液から臓器に(血液は水のため油は溶けだしません。)
臓器を通過する間に毛細血管壁にある
「リポたんぱく質リパーゼ」という酵素に分解され、脂肪酸とグリセロールに


脂肪酸は各組織に取り入れられ
エネルギー源になったり、脂肪に合成されたり

グリセロールは肝臓などに取り入れられ、糖代謝の解糖系に入り、酸化分解されたりブドウ糖(グルコース)になります。



エネルギー源に

タンパク質や炭水化物の倍ほどのエネルギー量がある(1g9kcal)
体を動かすエネルギーに!


皮下脂肪や内臓脂肪にかわり貯蔵

臓器などを保護する働き
必要に応じ脂肪酸に分解されエネルギーになります。



脂溶性ビタミンの吸収を助ける

ビタミンA.D.E.Kの吸収を助ける


神経や細胞膜、臓器などの構成成分


ホルモンの働きを助ける


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参考
改良版 栄養学総論
[https://manapedia.jp/m/text/2075]